鉄道が運んだものとは・・・歴史から鉄道の果たした役割を学びました

7月25日(金)幕別町百年記念ホール生涯学習講演会
「歴史から学ぶ鉄道が果たした役割」を開催しました。

これは、百年記念ホールのギャラリーで開催中の
企画展「北海道立文学館ミニ巡回展『鉄道と文学in北海道』」の
関連イベントとして開催したもので、
幕別駅開業120周年を記念し
鉄道模型愛好家で郷土史研究家の君島利彦さんに
講師としてご登壇いただきました。

まずは1872(明治5)年に新橋・横浜間で開通した
日本最初の鉄道からお話しいただき
そのわずか7年後に北海道でも
石炭の道外への積み出しを目的として
札幌・手宮間の鉄道が開通したという
鉄道のはじまりについて説明していただきました。

十勝では札幌・手宮間の開通から24年後の
1903(明治36)年に根室本線(旧釧路線)の
浦幌・音別間が延伸開業したのがはじまりで
その2年後1905(明治38)年に
止若駅(現幕別駅)、帯広駅が開業しました。

その後、十勝を走った鉄道として
池北線・ふるさと銀河線、広尾線、士幌線、
十勝鉄道、北海道拓殖鉄道について
概要を説明していただきました。
特にふるさと銀河線については
池田町職員として携わった経験から
沿線の自治体との会議などのエピソードもあり
より身近に感じられました。

「鉄道の敷設によって産業振興が進み
人や物を各地に運んできたが
鉄道が文化も運ぶことで地域の人々の生活が
より豊かになった」と改めて鉄道の果たした
大きな役割についてまとめていただきました。

会場から質問も多く寄せられ
聴講された皆様の関心の高さが感じられました。

今回の講演会でご紹介いただいた鉄道の中には
廃線となっている路線が多くありました。
これを機に地域の足としての鉄道にこれからも
注目していただけますと幸いです。

講師の君島さん、聴講された皆様ありがとうございました。
今後もこのような機会を設けていきたいと考えていますので
ぜひまたご参加ください。

なお、ギャラリーの企画展「鉄道と文学in北海道」は
7月31日までですので、まだご覧になっていない方は
ぜひご来場ください。