9月16日(金)「みんなで学ぼう!町民カレッジ」第10回が行われました。
前回は幕別町役場防災危機管理係長瀬係長と高橋防災マネージャーにお越しいただき
避難所運営ゲーム「Doはぐ」を幕別清陵高校生と一緒に体験しました。
今回はまたまた百年記念ホールを飛び出して
帯広市にあるごみの中間処理施設、くりりんセンターと十勝リサイクルプラザに行き
ごみの分別・処理の様子を見学し環境を守る工夫を学びました。
まずは十勝管内15市町村の家庭から出る燃やすごみ・燃やさないごみ・大型ごみ
事業所から出る燃やすごみを集めて処理をしているくりりんセンターに向かい
アメニティホールのピアノの前で職員の清水さんからお話を伺いました。
このピアノも元は大型ごみとして出されたものでしたが
まだまだ使えるということでくりりんセンターに展示され
現在は自動演奏ができるようになっています。
くりりんセンターの特徴は臭いが少ないことだそうです。
運ばれたごみをためておくごみピットには自動扉が付いており
ごみを入れる時だけ開閉するため臭い漏れにくく
ホッパと呼ばれる焼却炉では900℃もの高温で焼却するため
臭いも少なくきれいに燃えるのだそうです。
ゴミ袋の有料化によりごみの排出量は減少しましたが
その後また少しずつ増えてきているそうです。
その量は平均すると1日一人当たり640グラムということで
決して少なくはない量です。
物を大切に、ごみを出さない工夫が必要です。
また、最近はリチウムイオン電池の混入が問題となっています。
燃やさないごみを細かく破砕する際にリチウムイオン電池が混じっていると
破砕中の衝撃で発火してしまい、それがピットに運ばれて
燃え広がってしまう火災事故が発生しているそうです。
清水さんは「ごみの分別をお願いします」と強調されました。
続いて訪れたのは隣の敷地にある十勝リサイクルプラザです。
安全のためヘルメットを着用し、幕別町出身の上村さんの案内で
資源ごみの回収・分別の様子を見学しました。
集められた資源ごみのほどんどは人の手で分別され
ビンは色別に分けられ高いところから落として割って保管しています。
プラスチックごみやペットボトルでは汚れたものが混じっていると
他のごみにも汚れが付着してしまい資源として扱えなくなってしまうそうです。
容器包装ではないプラスチックが混じっていることもあり
分別方法をよく確認してください、と説明を受けました。
資源ごみの大半は管外のリサイクル業者に引き取ってもらっており
人の手間だけでなく費用もかかっていることを知りました。
最後に資源ごみにはライターや電池が混じっていることが多く
時には包丁や注射器などの危険物が入っていることもあり
仕分けをする職員の方がけがをしてしまったことがあったそうです。
上村さんからも「ごみの分別をお願いします」と念を押されました。
皆さんそれぞれにごみ分別の疑問を解消しつつ
環境や処理施設で働く人たちへの影響を考えずにはいられない見学となりました。
見学対応をしてくださったくりりんセンターと十勝リサイクルプラザの皆様
ありがとうございました。
次回は、9月30日(金)10時から、そば居酒屋波瀾万丈代表の片岡正太郎さんをお招きし
延期となっていた「食品ロスと代替肉を知ろう」を行います。
エプロン、三角巾、手拭きタオルをお持ちください。
受講人数にはまだ少しだけ空きがありますので
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
TEL 0155-56-8600