アイヌ語講座終了!もっと学びたくなりました

11月22日(水)幕別町教育委員会共催「初めて学ぶアイヌ語講座」全日程が終了しました。

9月13日から8回の日程で開催されたこの講座では
幕別町教育委員会学芸員の阪口諒さんが講師として
アイヌ語の文法解説だけでなく地名や歌などの文化について紹介する時間もあり
いろいろな観点からアイヌ語に親しむことができました。

最終回も前半は文法の学習で、「私を・君を」の言い方について学びました。
述語の主語を必ず表示するというアイヌ語の文法の特徴を再確認し
まずは「私は○○という名前です。」という表現を
2人1組になって練習しました。
その後「食事する」という自動詞『イペ』と「~を食べる」という他動詞『エ』の違いや
「私」が主語の場合と目的語の場合では言い表し方が異なることを学び
例文の発音練習をしていきました。

後半ではアイヌの口承文芸について解説していただきました。
口承文芸は口頭で伝えられるものですが
ストーリー性があるものだけではなく
言葉遊びや歌なども広く含まれるのだそうです。

分類は以下のとおりです。
1.言葉遊び 早口言葉、聞きなしなど
2.唱え言 おまじない、祈詞など
3.歌 即興歌、座り歌、子守唄など
4.物語 散文説話、神謡、英雄叙事詩など

キジバトやヒバリの聞きなし、十勝地方のあそび歌
水を汲むときの唱えごとなど
実際に録音された音源や映像も鑑賞しながら
アイヌの口承文芸の雰囲気を味わいました。

アイヌ語の文法は難しいと感じる方も多かったようですが
衣食住、ウポポ(歌)などに興味を持ち
アイヌ語をもっと学びたいという声も寄せられました。

来週11月29日(水)に行われるアイヌ文化体験講座
「スケアン ロク!アイヌ料理を作って食べよう!」は
定員に達したため受付終了となっていますが
アイヌの物語を読み解く講座など
これからも幕別町教育委員会や百年記念ホールでは
アイヌ文化を広く知ることができる事業を開催予定です。

広報まくべつやSNS等をチェックしていただき
興味のある事業がありましたら
ぜひご参加ください!

受講していただいた皆様、講師の阪口さん
ありがとうございました。