山本文子さんの講演会で「いのちの大切さ」を深く再認識しました

10月26日(木)幕別町を拠点に性教育を広げる活動をしている「おさんぽほけんしつ」との共催で
生涯学習講演会「山本文子氏講演会『ひとつのまぶしいいのち』」を開催しました。

山本文子さんは高知県生まれで50年あまり助産師としていのちと向き合い
その経験をもとに30年以上前から、性といのちの大切さを語る講演会で
全国を駆け回っていらっしゃいます。

今回は子育て中のお母さんにぜひ参加してもらいたいということで
会場内にお子さん同伴で山本さんのお話を聞けるスペースを設け
親子でお話を聴いていただきました。

まずは山本さんが性教育について講演を始めるきっかけとなった出来事として
高松の病院に勤務されていた頃に出会った中高生のお話を聞かせてくださいました。
妊娠のしくみやコンドーム等による避妊について知らないまま
セックスして赤ちゃんができた高校生カップル
人工妊娠中絶手術後に出血が止まらず体調が回復しない中学生
そんな彼らとの出会いから性教育の必要性を認識されたそうです。

「性」とは「心」が「生」きると書くことから
山本さんは性教育でいのちの大切さを広く伝えていらっしゃいます。
その中で子どもたちの「いじめ」が無くならないのは
大人の世界でいじめが存在してしまっているからで、
100%無くすことよりもその被害を小さくすることが
現実的な対応だと話されました。
いじめられて自分の命を奪う前に「誰かに言う(相談する)」ことが必要で
そのために自分のことを言えて相手のことを聞ける友だちを
1人でいいから作ろうと子どもたちに訴えているそうです。

また「虐待」を受けている子に向けて
自分を大切にしてくれない親は捨てて乗り越えろ、という
強い言葉で講演をすることがあるそうです。
それを聴いた子どもたちは「親を捨てろ」という言葉に
心が軽くなるだけでなく、逆に親への感謝を胸に刻んだ様子を
子どもたちの感想から知ったそうです。

そして子育て中のお母さん方に向けて
子どもからの「どこから生まれたの?」という質問に
母子手帳を見ながら本当のことを教えるとともに
生まれたときにみんなが喜んだことを伝えてあげてほしい
と大切なアドバイスも頂きました。

それに加え「抱きしめることは大事」という言葉も頂いた皆さんは
おそらく帰ってからお子さんを抱きしめたことと思います。

ユーモアを交えながら悲喜こもごものエピソードを紹介してくださる山本さんの講演を聴き
涙をぬぐう方の姿も見受けられました。

本当に貴重ないのちのお話を聴かせていただいた山本文子さん、講演会にお越しいただいた皆様、
おさんぽほけんしつをはじめとする関係者各位にこの場をお借りして御礼申し上げます。

今後も子育てのほかさまざまな世代の方の関心を寄せるテーマで講演会を企画してまいりますので
どうぞSNS等で最新情報をご確認いただき、ご参加ください。

山本文子さんのプロフィールはこちらからご覧いただけます。

山本文子・プロフィール


(いのちの応援舎HP内山本文子・プロフィールのページ)