子ども食堂について知り、居場所づくりを考えました。

7月22日(金)「みんなで学ぼう!町民カレッジ」第6回目が行われました。

前回は帯広市内にある障がい福祉サービス事業所ちあファクトリーに行き
事業所の概要説明を聴き、作業の様子を見学しました。

今回は久しぶりに幕別清陵高等学校1年生を交えて
「子どもたちとSDGs」というテーマで一緒に学習しました。

まずは百年記念ホール職員から「ジェンダー平等」について
動画やスライドをもとに説明しました。
インターネット上に公開されている解説動画のあと
「音楽・歌」を切り口にジェンダー平等について考え
ジェンダーに関するアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)について知りました。

次に、十勝で子ども食堂を運営されている
「WEWとかち」代表の若菜順さんと「みんなで食べようおうちごはん」代表の千葉智子さんに
子ども食堂を中心とした居場所づくりの取り組みを紹介していただきました。

初めに若菜さんから、不登校が増えている現代の日本社会で
家庭でも学校でもない第3の居場所(サードプレイス)が注目されていることを教わり
そこで親でも先生でもない第3者と「ナナメの関係」を築きながら
地域で子どもたちを育てる重要性を説いていただきました。

不登校を語る親の会の立ち上げから始まり、ボランティアのグループで
フリースクールなど困難を抱える若者向けの居場所づくり
そして帯広や芽室での子ども食堂の運営を行っているそうです。
子ども食堂というと「貧困対策」というイメージを持たれることもあるそうですが
実際には子ども食堂が直接解決できるというわけではなく
お金・人間関係・精神的な強さをためていくことが
子どもたちの貧困を防ぐことだと知りました。

続いて千葉さんからも子ども食堂の取り組みを紹介してもらいました。
千葉さんは「六つの『こ』食」という現代社会の食の問題点を表すキーワードに出会い
空腹を満たすだけでなく、みんなで一緒に食事をする楽しさを知ってもらおうと
子ども食堂を始められたそうです。
友人や知り合いにも協力してもらいながら基本的にはお一人で運営されてきましたが
あるきっかけから幕別清陵高校の生徒たちがボランティアとして参加してくれて
参加する子どもたちにも高校生自身にも好影響があると感じられているそうです。

講師への質問の中で、「高齢者も居場所を求めている」という意見があり
お二方から「子ども食堂は『子ども』と名前が付いているが
ほとんどの子ども食堂で大人も受け入れているので、ぜひ足を運んでほしい」
とご回答いただきました。

その後のグループワークでも「ネーミングを改善すれば多くの人が参加できる」という
アイディアも出ていましたが、子ども食堂に関心を高める方が多くいらっしゃいました。
すべての世代の居場所となりうる「子ども食堂」が町内の札内地区をはじめ
地域に広がっていく期待を込めた講師のお二人からのご挨拶で講座を締めくくりました。

次回は、8月19日(金)ドリームヒルバイオガスプラント(上士幌)を訪問します。
当初予定から変更となっていますので、ご注意ください。

受講人数にはまだ少しだけ空きがありますので
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
TEL 0155-56-8600