解説とサックストリオの演奏でジャズのジャンルの違いを感じました。

11月8日(月)初回講座から1か月以上ぶりに「源さんのジャズの缶詰」2回目が行われました。
講師は引き続き帯広市内のJazz Spot B♭M7の代表、佐々木源市さん(=源さん)です。

前回は「日本のジャズ」をテーマに
終戦後の米軍基地で披露されていたジャズが
アメリカンポップスとして受け入れられていき
当時のミュージシャンが出演するテレビを通じて
お茶の間に広まっていったという流れを
ヴォーカルトリオの演奏を交えながら
解説していただきました。

2回目のテーマは「アメリカでのジャズ」ということで
ジャズの歴史の出発点として語られることの多い
アメリカでのジャズ誕生から普及までの過程を順に紹介してもらいました。
1900年ごろにニューオリンズでアフリカからの奴隷黒人によって
ジャズ音楽が生み出されたと言われていますが
実際にはニューオリンズがフランス領だった時代から住む
混血人種の人々の影響も大きかったそうです。

「ジャズ」と名前が付くようになった1920年ごろ
ニューオリンズの歓楽街が閉鎖され
さらには禁酒法によりマフィアが営む違法酒場で
演奏されるようになりジャズが成長していきました。

その後ダンスクラブなどで広まっていき
デューク・エリントン、カウント・ベイシーなどの楽団でも
おなじみのスウィングジャズから
”Take the “A” Train”の演奏を聴きました。
(今回のメンバー:テナーサックス・三上裕之、ピアノ・藤原志津花、ベース・佐々木源市)

チャーリー・パーカー、マイルス・デイビスなどのジャズ史に名を刻む巨匠が登場し
1940年ごろにビバップ、クールジャズなどモダンジャズへと変化していき
1960年ごろにはモードジャズ、フリージャズへとさらに広がり
フュージョン、クロスオーバーが主流となる現代までの歴史を
音楽的解説を交えながらも源さんらしく楽しく講義してもらいました。

その他の演奏曲
“Black Orpheus(カーニバルの朝)”
“On Green Dolphin Street”
“So What”
“Anthropology”
“Misty”
フリージャズの実演(少しだけ)

次回は11月29日、源さんが前回のジャズ缶よりパワーアップしたと
満を持してお送りする「ヨーロッパでのジャズ」です。
まだ人数にも余裕がありますので、次回からのご参加もお待ちしております!

参考URL
Jazz Spot B♭M7のページ
おびひろ市民ラジオFM-WINGのページ
ラジオ番組「源さん、たなっしーの金曜ポコペン」のFacebookページ