アルルの街とゴッホ~絵画と手紙~

7月30日(月)「翻訳家が語るフランスのいま・むかし」講座第4回目が終了しました。

今回は「ゴッホの話」をテーマに
高橋先生からお話しいただきました。

画家ゴッホはオランダ南部のズンデルト村に生まれ
1888年に名作『ひまわり』や『夜のカフェ・テラス』を
描いた地、南仏アルルへ向かいました。

高橋先生は翻訳家を養成する施設で
指導を行うため2度アルルに滞在されました。
まずはアルルの位置を地図上で確認し
高橋先生が現地で撮影した
『アルルの跳ね橋』や『ローヌ川の星月夜』が
描かれた場所などの写真をもとに
アルルを中心としたフランスでの宿泊や食事など
滞在中の生活についてご紹介いただきました。

後半は、ゴッホが書いた手紙の一節を引用して
ゴッホの人生について語っていただきました。
ゴッホの手紙は800通以上現存していて
そのうち弟テオに宛てたものがほとんどで
自らが描いた作品について解説しており
貴重な資料となっているそうです。
また、その内容は高橋先生曰く
「言葉で絵を描いた」ような文章で
ゴッホが生きていくうえでの楽しみや苦悩が
伝わってくる文学的にも優れたものだ、とのことでした。
先生の話がゴッホの死に至る経緯に差し掛かると
胸が詰まる雰囲気に包まれていきました。

高橋先生の想いも重なり
熱のこもった講義となりました。

次回は来週8月6日(月)午後7時から
「食べ物(フランス料理)の話」というテーマを皮切りに
これまでの内容を踏まえた
ざっくばらんな座談会形式で
講座を終えたいと思います。