幕別町出身の映像作家・逢坂芳郎さんから映画への熱い想いを聴きました!

3月23日(土)14時から幕別町百年記念ホールの大ホールで、
令和5年度幕別町文化講演会を幕別町教育委員会との共催で開催しました。
今年度の講師は幕別町出身の映像作家・逢坂芳郎さんで、
「私にとって映画とは何か」をテーマとしたトークイベントと『リトルサーカス』上映会を行いました。

小中学生の頃はスピードスケート少年団、高校ではバスケットボール部に所属するなど
スポーツに励む少年時代を過ごされた逢坂さんが映画や映像制作に興味を持ったのは高校時代だったそうです。
お父様が勤める会社で使用されていたビデオカメラを借り、学校での日常や部活動での様子を
記録した映像を仲間に見せていた経験から、アメリカに留学して映像制作について学ぶことになりました。
カリフォルニアの大学で2年間、さらにニューヨークの大学に編入して映画制作について学んで帰国。
その後は東京を拠点にフリーで活動し、企業のCMや自主映画制作に取り組まれました。

そんな中で手がけた『マイ・リトル・ガイドブック』は十勝の魅力を世界に発信する短編映画で、
この仕事を通して地元を題材に映画を制作したいという思いが強まったそうです。
この映画は現在YouTubeでご覧いただけます。(URLは下欄に)

その後、会場ではコロナ禍中のカンボジアで撮影された短編映画『リトルサーカス』の上映があり、
続けて現地の高校生が撮影の裏側を記録した映像を鑑賞しました。
エキストラのおじさんが酔っ払ってやってきたり、カメラを持って転んでしまった
逢坂さんを笑って見守ったりと、カンボジアの方々の温かい雰囲気に
30年前の日本のイメージを重ね合わせたそうで、この出来事も最新作『馬橇の花嫁』制作への
情熱につながったのだそうです。

その『馬橇の花嫁』は着物の嫁入り衣装を着た花嫁を乗せた馬橇が雪の上を進む様子を
撮影した写真をパン屋さんで見かけたことがきっかけとなり、2022年に帯広へと拠点を移し
映画制作をスタートさせたそうです。
この写真は帯広・十勝の街の変遷を撮り続けてきた写真家、荘田喜與志さんが十勝の清水町で撮影したもので、
帯広百年記念館からお借りしたデータをパネルにし、現在幕別町百年記念ホールのギャラリーで
『馬橇の花嫁』スチール写真と共に今月29日まで展示中です。

先日クランクアップを迎えた『馬橇の花嫁』は今年6月下旬に、幕別町百年記念ホールでの公開が予定されています。
情報公開まで今しばらくお待ちください。

映画制作の関係者や現在逢坂さんが共にプレーしているバスケットボール仲間をはじめ
広く十勝管内から300名近くの方が来場された今回の講演会。
映画に使用する音楽の効果や小津安二郎さんが取り入れた枕ショットと呼ばれるローアングルなど、
大学時代の講義から映画の知識を一部ご紹介いただいたり、
2種類の卒業制作映像を比較しながら解説していただいたり、
映像作品を作る際の工夫や苦労を知ることができ、来場者の皆様も映画の奥深さに魅了されたようです。

講演会の様子はこちらをどうぞ!

『馬橇の花嫁』の完成ももちろんですが、とかち観光大使、幕別町応援大使としても逢坂さんは地域の魅力を存分に発信していってくださるに違いありません!ぜひ今後のご活躍にも注目して、応援していきましょう。

ご登壇いただいた逢坂さん、ご来場いただいた皆様、後援していただいた幕別町や関係者の皆様ありがとうございました。

「マイ・リトル・ガイドブック」
https://www.youtube.com/@mylittleguidebook5018

逢坂芳郎さんのWEBサイト
https://yoshiroosaka.onfabrik.com/