幕別の歴史を学んで発見し、もっと深く知る意欲が湧きました

10月20日(金)みんなで学ぼう!町民カレッジ「歴史から学ぶ『ふるさと』幕別」全日程が終了しました。

最終回の第12回は、初回にオリエンテーションを兼ねて講義していただいた
まくべつ郷土史研究会事務局長の菅好弘さんに
「幕別127年と十勝・北海道」をテーマにお話しいただきました。

まずは7世紀に阿倍比羅夫が派遣されたことが記述された
『日本書紀』が有史以降に北海道(蝦夷地)が登場するものとして紹介があり
その後もアイヌ民族が暮らし和人も住み始めていく中で
共存や争いの歴史を大まかに振り返りました。

そして江戸時代後期の18世紀後半に
幕府から蝦夷地探検に最上徳内や近藤重蔵が派遣され
幕末に入ると浮世絵師でもある探検家、松浦武四郎が蝦夷地に入り
十勝にも3回訪れました。

1869年(明治2年)に北方開拓の官庁として開拓使が設置され
開拓次官、開拓長官として北海道開拓を指揮した黒田清隆。
その黒田が招へいしたアメリカの商務長官ホーレス・ケプロンや
技術者として来道したエドウィン・ダン、ウィリアム・S・クラーク
ウィリアム・ホイーラー、ベンジャミン・S・ライマンなども
ご紹介いただきました。

産業を中心とした北海道開拓の歴史を知った後は
開町127年を迎える幕別町のあゆみについて
幕別町が作成している略年表をもとに
解説していただきました。

年表にすべての事象を記載することは難しく
人々の記憶を記録に残すことの大切さを強調され
郷土史研究会でも音声や文字で残すことに取り組んでいるので
皆さんからの情報提供を求めているということで
講話をまとめていただきました。

後半は12回の講座を一気に振り返り
記憶に残る回や感想などを受講者の皆さん同士で共有しました。

最後に、今回の講座全般にご協力いただいた
まくべつ郷土史研究会の菅事務局長、二ツ山副会長、坂下会長から
それぞれご挨拶を頂き、最後の講座を終了しました。

今回の講座で印象に残ったこととして「フィールドワークで現地を視察したこと」を
挙げる方が多く、『百聞は一見に如かず』を体感できました。

また、実際に見て、聞いて、知って気づいたことを今後にどう生かすかという点は
受講者の皆さんだけでなく主催者にとっても大きな課題であり
まずはさらに多くの方々に知ってもらう機会の提供に取り組んでまいります。

次年度も新たなテーマで「みんなで学ぼう!町民カレッジ」を開講予定ですので
広報まくべつや百年記念ホールHP、SNS等で
最新情報をご確認ください。

ご協力いただいたまくべつ郷土史研究会をはじめ
各回でご講義・ご指導いただいた講師の皆様
受講していただいた皆様に心より御礼申し上げます。