7か月間で親「密」になり様々な体験ができました。

11月19日(金)「みんなで学ぼう!町民カレッジ」通算11回目の講座が行われました。
5月に開講したこの講座も最終回を迎えました。

今回は前半に「自分と身近な人の認知症に備える」と題して
幕別町役場保健課高齢者支援係の保健師、鈴木逸斗さんに
講話していただき、後半は11回の講座を振り返りました。

認知症については皆さんすでにご存じの内容も多かったようですが
最近話題のMCI(軽度認知障害)を含めると
65歳以上の4人に1人が認知症(疑い含む)と増えてきており
鈴木さんは、糖尿病や高血圧などと同じ感覚でとらえて
周りに相談したり診察を受けたり、と気軽に話せるようになるのが理想だと
話されていました。

早めに専門機関を受診することで正しい対処ができ
認知症が進行してしまうのを遅らせることができるメリットがあります。

記憶障害などは認知症の中核症状と呼ばれるものですが
そこに本人の性格や環境要因が影響して妄想や徘徊、暴力などのBPSD(行動・心理症状)が現れます。
急かされたり責められたりすると不安が大きくなり
BPSDもひどくなってしまうそうです。
その人がどういうタイプの認知症なのかを把握し、周囲がほんの少し手助けすれば
ほぼ通常の生活ができることも多いといいます。
認知症が進行しても感情は記憶に残りやすいと言われており
「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」ことを心がけて
対応することが大切だそうです。

いざ自分が認知症になってしまったときのために
近所の方に家族の連絡先を知らせておいたり
家族に「こうして欲しい」という希望を伝えておいたり、という準備も大切で
家族だけでなく地域でも「認知症かも?」という人や出来事があれば
地域包括支援センターにぜひ相談してほしいと講話を締めくくっていただきました。

休憩をはさんでから、緊急事態宣言発令の影響で2度も中断があり
当初予定から1か月延びて7か月にわたった11回の全日程を振り返りました。
初回からアサーティブな表現を学ぶためのロールプレイングを行ったり
似合う色や着物の着付けを知ったり、カーリングや吹矢で体を動かしたり
健康的なランチや七宝焼きのキーホルダーを作ったり
筆ペン練習や終活を考えるもしバナゲームに挑戦したり
zoomを使ってオンラインで生きがいについての講義を受けたり
残念ながら帯広美術館には行けませんでしたが
本当に様々な体験をしてきました。

回を重ねるごとに受講者の皆さん同士の親交も深まり
毎回楽しい時間を過ごせたようです。

最後に担当者から受講者の皆様との再会を誓って
最終回を閉講しました。

この7か月間でお世話になった講師の先生方
受講していただいた皆様
緊急事態宣言による休館で日程変更にも対応していただき
本当にありがとうございました。

受講された皆様の活動がますます広がり
生きがいに満ちた生活を送られることを心から願っております。