フランスのいま・むかし講座開講!文化は誰のもの?

7月2日(月)「翻訳家が語るフランスのいま・むかし」講座が開講しました。

講師は帯広市在住の翻訳家、高橋啓先生です。
フランスで活躍した有名人や料理などを切り口として
フランスという国がどう変わってきているのかを学び
日本や北海道との共通点、または異なる点を
高橋先生の気さくなトークも楽しみながら
全5回の日程の中で発見していきます。

初回は、オリエンテーションも含めて
高橋先生が帯広から上京し、一般企業へ就職したのち
文芸翻訳家として独立するまでの半生とともに
学生時代や若い頃に訪れたフランスやパリの印象と
数年前に渡仏した際の「逆」カルチャーショックについて
具体的な体験を交えながらお話しいただきました。

後半には、1953年にフランスの官僚が考案した消費税について触れ
フランスで間接税が国家予算に占める割合が一定程度あることと
フランス政府の文化予算が他国の出版物に影響を及ぼすことについて
問題提起もされました。

フランスの現在というテーマの本題はもちろん
翻訳家としての立場から見る出版業界のちょっとした裏話や
話の流れで寄り道として紹介されるエピソードが絶妙で
受講者の皆さんも「おもしろかった」という感想をお持ちでした。

観光と生活と文化のあり方については
この先4回の講座の中で
引き続き考えていきましょう。

次回は、来週7月9日(月)午後7時から
「ナポレオンの話」と題してお話しいただきます。

途中からでもご参加いただけます。
気になる回だけの参加もOKです。
お申込みは百年記念ホールまでどうぞ!

TEL 0155-56-8600